建築積算って何・・・? 建物を建設するには資金が必要になります。いくらで建物が建てられるのか、基準をもって計算して金額の根拠となる資料を作成します。 この作業を建築積算といいます。建物を建てるにはいろいろな条件があるので、同じ建物でも時期や場所が違えば同じ金額になることはありません。 さまざまな条件を考慮し数量を算出する作業となるので、建物を計画する上で建築積算は、設計や施工と同様に欠くことができない仕事となります。 建築積算業務ってどういう事をするのですか? 設計事務所などで描かれた建物の図面や資料をもとに、建築施工に必要な材料を各種工事毎に分類して資料を作成します。 この各種工事に分けられた材料に金額を入れ、総事業費を算出するまでが建築積算業務となります。 積算業務はどの様に行いますか? 図面や資料を確認しながら建築積算ソフトにて作図や数式を入力します。 納期(期限)が決まっている業務なので、期日までに完了するように複数名で作業を担当します。 作業を効率よく行うため、建物を構造・意匠などに仕分けし、各担当を決めて作業します。 各担当が期限を守って協力して作業することで、1つの建物の積算業務が完了します。 積算について重要な事はなんでしょうか? まずは根拠のある金額を出すために正確な数量を算出できるようになること。そして正確な数量を算出するために建物を知ることです。 経験を積んで建物が理解できてくると建物の実際に見えている部分と見えていない部分がどのような工法で施工されているのかなどの判断や設計図で材料が特定できない場合や不明な点がある場合に設計者に確認を取ることができるようになります。 設計図に記載されていないことなどを自己の技術力で的確に判断し設定する。そういう時こそが建築積算士としての腕の見せ所です。 積算に資格はあるのですか? あります。 公社)日本建築積算協会より建築コスト管理士、建築積算士、建築積算士補の資格が与えられます。 受験年度の4月2日に満17歳以上の場合、建築積算士は受験が可能です。学歴要件や実務経験要件などは受験要件にはありません。 建築の知識のない未経験だと積算業務は無理でしょうか? いいえ、無理ではありません。 弊社では新卒・第二新卒であれば充実した研修制度で基礎知識の教育を行っていますし、中途入社であれば実務で教育を行います。 建築の知識がなく未経験で入社し、第一線で活躍している社員は多数在籍しています。 もちろん本人の努力は必要ですが、少しでも建物に興味があり技術を身に付けたいという気持ちがあれば積算士として成長できます。