PAST & FUTURE
過去と未来
TALK01寳部会長と小佐古社長に
縁の過去と未来について
語っていただきました。
- 寳 部
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1993年の8月に1人で起業して30年以上が経過した。
早いものだね。
- 小佐古
- 早いものですね…。起業されて数か月後に前職からの縁があって私を誘っていただいて、今では200人からの社員が一緒に働いてくれてます。ありがたいですね。
- 寳 部
- そうだね。起業した当時は、まさかこんなに多くの人が集まってくれるとは思ってなかったよ (笑)
- 小佐古
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社訓の「一期一会」にもあるように、「人の縁を大切にする」という想いが今の社員に受け継がれ、会社の中にしっかり根付いているからだと思います。
- 寳 部
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本当に。人の縁もそうだし、なにより「人」が大切だよ。前職の施工管理の仕事では雨の日に感電する危険がある中で作業をやったり、労働環境が厳しく人を大切にできていないと感じていた。
- 小佐古
- そうですね。今はだいぶ改善されてきているとは思いますが、昔はそういう現場も多かったですね。
- 寳 部
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積算会社で働いたこともあったけど会社の体質として人を大切にできていなかった。「人を育てることの大切さ」を訴えても、聞き入れてもらえなくて・・・。結局、教えてきた若手が次々と辞めていってしまった。それが本当に悔しくてね。
- 小佐古
- だからこそ、「人がちゃんと成長できる場所」でありたいですよね。
- 寳 部
- そう。会社って、“人が育つ場所”でなきゃいけないんだよ。
- 小佐古
- そのために、これからも“人が成長し、活躍できる環境づくり”を続けていかないといけませんね。
TALK02「チャンスは、自分でつかむもの」
――縁の拠点展開と人の成長の話
- 寳 部
- 人が集まってくれて、ここまでいろいろやってこれたね。事務所も今や全国8拠点だもんなぁ。
- 小佐古
- 最初は福岡と広島からでしたね。あとは大阪、名古屋、東京、沖縄、仙台、札幌と広がって。多くはお客様の「近くに来てほしい」という声がきっかけでした。
- 寳 部
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積算の技術と丁寧な対応が評価された結果だよ。
正しく、美しい仕事を続けていれば、会社は強くなる。
- 小佐古
- 拠点をつくる時には、手を挙げた社員が所長を任されて。その所長の元で育った社員が、次の所長になる。いい循環ができています。
- 寳 部
- だけど、最近は転勤を好まない若い人も増えたね。昔の価値観はもう合わないのかも。(笑)
- 小佐古
- ですね。今は「地元で働きたい」とか「出世は望まない」って人も多くなりました。ただ、働き方については、お客様のニーズに応えられるなら、柔軟にしていけばいいと思っています。たとえば熊本や鹿児島に地元出身の社員がいれば、そこに新しい拠点を作ってもいいと思います。
- 寳 部
- 海外で積算の仕事をしながら自分の世界観を広げたいと言っている社員もいるしね。チャレンジしたい人には、どんどん挑戦してほしい。遠慮してたら会社も成長できないから。失敗しても、またみんなで立て直せばいいんだよ。
- 小佐古
- 他にやってきたことといえば、若手に積算の技術を教えるために2011年から新卒向けの研修制度を始めました。
- 寳 部
-
そう、私の発案でね(笑)。
積算って短い期間でたくさんの建築に関われるんだよ。施工管理だと1つの現場が長いけど、積算なら次々といろんな建物を経験できる。それって建築が好きな人にとって魅力的だと思うんだ。もっと若い人に知ってほしいと思って始めたんだよ。
- 小佐古
- その1期生たちは今、副所長や課長として活躍しています。次の世代も、着実に育ってますよ。
TALK03社員が社長を目指す。
それが縁です。
- 小佐古
- 最近は「世代交代」が必要だと感じています。会長がいつも言う「役職は次に譲るためにある」を、実際に動かすタイミングがきました。そこで、新たに昇格した役員を中心に次世代を担う部門長や所長たちに、会社のミッション・ビジョン・バリュー(MVV)の策定を任せました。
- 寳 部
- それがうちの会社。私は最初から「50歳で社長をやめる」と決めていた。先人がステージを用意することで、次の世代が成長できるんだよ。会社は人を育てる場所なんだ。私自身も会社が育てた寳部なんだよ。
- 小佐古
- 私も同じく、会社が育ててくれた小佐古ですね。将来社長を目指している社員もいます。しっかりと積算を学んで、仕事に誇りを持ってくれたら嬉しいですね。
- 寳 部
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本当そうだね。
次の社長も「会社が育ててくれた」となるのが「縁」らしさだね。